ごましおおにぎり

松畑、改めまして”ごましお”の日記でございます。ツナマヨも好きだよ。

とある人間ではない少年のおはなし

※!まつまつワールド全開!(廚二病注意)※

 

あるところに、ぴょんとはねたアホ毛が可愛い一人の男の子がいました。

男の子の名はレイクといいました。

レイクにはショートカットの髪の毛が可愛い一人のガールフレンドがいました。

女の子の名はみなみといいました。

 

あるとき、二人は山にデートにいきました。

みなみは自然が大好きでした。レイクも自然が大好きでした。

なので、山は二人のデートスポットには最適でした。

頂上まで歩いてきたとき、二人はその絶景に目を輝かせました。

「はぁ、疲れたぁー」

「わぁ、綺麗だねー!すばらしー!」

「そうだねー。」

「でもここ、柵がないね・・・危なっかしいなぁ。」

「ここから落ちたら大変だねぇ・・・。」

「やめてよもー!」

「ご、ごめん」

そんな会話を交わしていたときでした。

「きゃっ」

鋭い木枯らしが吹いたのです。

その風は、二人の体を軽々と持ち上げました。

長い坂道を登り進んでへとへとになっていた二人は、突然の強風に対応しきれず、

崖の下へと吸い込まれていきました。

「レイク!つかまって!」

 

・・・

 

目が覚めると、レイクは森の中にいました。

さっき歩いてきた山の上から落ちてしまったのです。

レイクは頭から血が出ていました。体のあちこちにあおたんもできていました。

身体中が痛くて、レイクは動くことも困難でしたが、なんとか立ち上がりました。

そして、みなみが倒れていることに気付きました。

みなみは、レイクよりももっともっと血まみれでした。

レイクはみなみを抱き起こし、みなみの名を叫びました。

みなみは応答しませんでした。

レイクは泣きました。愛する自然が、みなみの命を奪ったのです。

ですが、レイクの心に植え付けられたのは、トラウマではありませんでした。

 

むしろ、レイクは失くしました。

何事にも無関心で、常にぼんやりするようになりました。

なので、よく車にひかれそうになったり、階段から落ちそうになりました。

レイクは死が怖くありませんでした。ですが、なぜか死ぬことはありませんでした。

それはみなみの加護なのでしょうか。誰にもわかりません。・・・

 

おしまい